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仮想化基盤のしくみとメリット

コンピューターの歴史上、ホストコンピュータと呼ばれる大型のマシンが動いていた時代には、複数のユーザーがホストのCPUを時間分割(タイムシェアリング)して使用し、あたかも同時に複数のユーザーが1つのコンピュータを使用しているようになっていました。

この場合、ホストのOS自体が時間分割して動作する機能を持っており、その上で動作させるプログラムもバッチ処理され、リアルタイムで応答が帰ってくるようなものではありませんでした。

その後、CPUやメモリ、ハードディスクの高速化・大容量化・低価格化により、かつてのホストコンピュータを凌ぐ性能のパソコンが生まれました。



しかし、ほとんどの場合、パソコンのCPUやメモリなどのリソースは休止状態であり、パソコンの性能はオーバースペック状態と言えるものでした。



そこで、より高性能なサーバコンピュータを用いて、ハイパーバイザーと呼ばれる仮想化基盤(仮想レイヤー)をハードウェアとOSの間に導入し、この仮想化基盤上で複数のOSを同時動作させ、それを各ユーザーに割り当てることで、コンピュータのリソースを休ませることなく、効率的に使用する手法が確立されました。



このような仮想化基盤システムは、ホストコンピュータでの時間分割処理とは根本的に異なっており、OSは各ユーザーごとに異なるものを使用することができます。

そのため、システム開発での開発環境と正式な本番環境をOSごと分けて構築し、互いに影響を与えないようにする、あるいはテスト用の環境を構築する、などの環境を切り分けて構築することがたやすくなっています。